遺言書は誰の為にあるのか?
『遺言書』というと最近ではニュースでも聞くことが多くなってきていますが、
身近であるかといわれるとちょっと疑問が残るものではないでしょうか?
自分にはまだ必要ないと思われる方も少なくありません。
では、遺言書は誰の為にあると思いますか?
遺言書の役割として、亡くなった方の財産(遺産)の分割方法の指定があげられますね。
法律で遺産を分割する割合(法定相続分)が決まっているから自分が
何も言わなくても大丈夫と思う方もいるかもしれません。しかし、それが
上手くいかないから”争続”なんて言葉もあるのです。
法律で割合が決まっていますが、やっぱりご自身の財産の分割方法は、
ご自身で決めるのが一番です。
残された家族も、「本人がそう言うなら」と納得することも多いでしょう。
また、遺言書には付言事項といって、法律的な拘束力はありませんが
自由に内容を記載することもできます。
この付言事項で、分割方法を指定した理由であったり、残された家族への
気持ちを伝えることができます。
最後の意思表示として尊重することが多いため、一定の効力があるともいえます。
(以前の記事でも何度か取り上げました ⇒
「付言事項」)
遺言書は、自分のためのものでもありますが、残された家族のためのものでもあるのです。
関連記事